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プログラム

保険会社にとって、高まる社会的期待に応え役割を果たしていくために、長期的に安定した経営基盤を確保することは極めて重要な経営課題となっています。本フォーラムでは、金融庁による保険監督行政を概括した基調講演をはじめ、保険会社にとって継続的な重要課題でありながら近年も進化を続けるERMや、初の国際的統一資本規制としてその動向に注目が集まるICSについて解説し、保険各社の今後の経営に資する内容をお届けします。

2017年11月21日(火)

13:30
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14:10
保険監督行政の諸課題
基調講演

金融庁
監督局 参事官
栗田 照久 氏
本セッションでは、金融庁が本年10月25日に公表した「平成28事務年度金融レポート」を取り上げつつ、最近の保険監督行政における諸課題や、金融庁が今後重点的に取り組む施策等について説明します。
14:10
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15:00
保険ERMの新たな潮流
有限責任監査法人トーマツ
ディレクター
後藤 茂之 氏
保険ERMへの期待は、広範化、厳格化の方向にあります。これは、第一に、新たな制度的枠組みの準備が着実に進んでいること。第二に、金融危機以降の規制改革の具体化がさらに進行していること。第三に、ERMの実効性への期待から個人の行動への関心が高まっていること、が要因として挙げられます。今後のビジネスモデル変革において示唆も多いものと考えられます。保険ERMへの新たな潮流という観点から一緒に検討していきたいと思っています。

(1)最近の注目すべき動向
(2)経済価値の枠組みの導入に伴う変化
(3)リスクに対する意思決定と対応の時間的変化
(4)コンダクトリスク、リスクカルチャーにおける変化
(5)変化の鳥瞰
15:00
コーヒーブレイク (10分間)
15:10
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16:00
ICS(保険資本基準)の開発動向と資本管理への活用
有限責任 あずさ監査法人
金融アドバイザリー部 マネージング・ディレクター
出塚 亨一 氏
ディレクター
橋 隆司 氏
マネジャー
島本 大輔 氏
国際保険規制の一項目であるICS(Insurance Capital Standard;保険資本基準)は、グローバルで初の統一された保険会社グループの資本基準を目指して、IAIS(International Association of Insurance Supervisors;保険監督者国際機構)により開発されています。この基準は保険会社が実践している資本管理に多大なる影響を及ぼすものと考えられ、規制担当者はもちろん、経営企画・リスク管理・資産運用・会計/経理・数理・内部監査等の実務担当者の方々も、十分理解し、活用することが必要と考えます。本セッションでは、これらを平易に理解できるよう、最初にICSの開発動向およびその概要に触れたのち、資本管理に必要となる知識として、そのIFRS17への影響、および日本の規制・会計への影響を説明します。最後に、これらの知識を踏まえ、資本管理への活用につき、事例を踏まえながら説明します。

(1)ICSの開発動向
(2)ICS Version 1.0 の概要とICS Version 2.0 への課題
(3)IFRS17への影響
(4)日本の規制・会計への影響
(5)資本管理への活用
16:00
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16:30
保険会社のグローバル資本規制の動向と経営管理
特別講演

東京海上日動火災保険株式会社
業務企画部 部長
青木 章 氏
IAISにより検討が進められている保険の新しい国際資本基準(ICS)は今年7月にVersion1.0が公表され、今後、各国基準のベースとなるVersion2.0が2019年にも公表される見込みとなっています。この他、ICP/ComFrameと呼ばれる国際的な監督要件の改定案も、徐々にその形が見えてきています。本セッションでは、このような内外の動きを概観しながら、今後の国際規制および国内制度化への課題についてお話しし、こうした動きが保険会社のERM・ALM・商品戦略などにどのような影響を与えるのか、私見も含めてご説明したいと思います。

(1)国際的な保険監督規制の枠組みと動向
(2)ICSの検討状況および今後の見込み
(3)保険会社経営への影響 等
本フォーラムは受付を終了しました。
多数のお申込み、ありがとうございました。
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