デジタルが「新たな顧客価値」を提案し、あらゆるビジネスはデジタル・ディスラプションの脅威にさらされる一方、それによる多大なる恩恵の可能性に触れることもできる社会となりました。その１つとして、金融の領域ではFinTech / InsurTechと呼ばれる取り組みが生まれ、徐々に普及し始めています。このような社会の大きな変革期において、明治安田生命がチャレンジしているイノベーションのこれまでの取り組みと、今後の展望の一端をご紹介いたします。

１．これまでの取り組み
　（１）沿革等
　（参考）InsurTechの状況
２．中期経営計画「ＭＹイノベーション２０２０」のご紹介
３．イノベーションの全体像
４．具体的な取り組み
　（１）AI・RPAの導入
　（２）ヘルスケアの調査
　（３）オープンイノベーションへの参画
　（４）デザイン思考の実践
５．今後の取り組み

保険業界は中長期的な視点で見ると、2つの大きなトレンドが考えられます。「顧客主導型のリスク対応」と「エコシステム主導型の保険販売」という、保険会社にとっての2つの主導権争いです。これらトレンドの進展状況によっては、保険会社はこれまで以上に顧客から、場合によってはエコシステム推進事業者から、選ばれる存在になることが求められます。こうした状況に対応していく上でInsurTech活用は必要条件と言えます。但しソリューションありきのアプローチは、「差別化のつもりが同質化する」リスクを内包していることも考慮しなければならないでしょう。保険会社には、顧客起点でビジネスモデルそのものを抜本的に見直し、その実現手段としてInsurTechを活用することが求められています。本セッションでは、弊社保険グループがゼロベースで検討したビジネスモデルの将来像仮説と、その実現を示唆する海外先進事例について概観していきます。

より早く、より良く、お客さまにサービスを提供するためには組織もシステムもモダナイゼーションすることが必要です。サービスの差別化、より高い価値と顧客体験の実現、デジタルチャネルを通じた効率的なセールスを支えるのもクラウドなどの最新の技術の応用です。本セッションでは、弊社最新事例として、全米第二位自動車保険会社Geicoが挑んだデジタルトランスフォーメーションの取組みを中心に、モダナイゼーションへのステップをご紹介いたします。

デロイトが戦略パートナーを務めているWEF(世界経済フォーラム)との最新共同レポートでは、「AIが金融機関にもたらすトランスフォーメ―ション」をテーマに、AIが金融業界に及ぼす影響について考察しています。同レポートは、�@AIがどのように金融機関のオペレーティングモデルを変えていくか�AAIがどのように戦略的優先事項や競争原理に影響していくか�BAIの登場によって公共政策がどのように見直しを迫られていくか、といった点について、金融機関の経営者、規制当局、政策立案者といった方々が理解を深めていただくことを目的としています。本セッションでは、同レポート内容をベースに、AIが金融業界にもたらす戦略的な意味合いについてお伝え致します。

モバイル、クラウド、ビッグデータ、AI等さまざまな技術の進化により、保険業界においても、テクノロジー活用の重要性が増しています。RPA、AIやOCR等の技術を保険業務の現場でどのように活用しているか、具体的な取り組み事例を交えながら、SBI損保におけるデジタルトランスフォーメーションの推進状況をご紹介します。

１．SBI損保について
２．テクノロジーを活用した業務効率化の具体的事例
３．テクノロジーを活用した業務効率化のポイント
４．InsurTech、デジタルトランスフォーメーションへの取り組み